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【カペラ】7月6日定期公演『ルネサンスの曙』

音楽史上の区分ではルネサンス音楽は15世紀初頭に始まりました。ちょうどその時期は、中世の伝統を受け継ぎながらも、いろいろな作曲家が次々に新しい表現を生み出していった揺籃期です。なかでも、今年没後600年を記念するフランドル出身の作曲家チコーニアは、イタリアで活躍して、フランス・フランドルの音楽とイタリア音楽を融合した優れた作品群を残しています。チコーニアとランタン二人による聖母のミサ・サイクルは、一人の作曲家による通作ミサ曲が一般的でなかった時代に、新しいミサの形を示しています。この時代のもう一人の巨匠ザカラ・ダ・テラモ、そして彼らの業績を受け継いだデュファイの初期の作品と共に、新生に向かって創造性と躍動感あふれるルネサンスの曙の音楽を、たっぷりお楽しみください。

2012年7月6日(金)午後7時
聖アンセルモ・カトリック目黒教会

地図





◆演奏曲

グレゴリオ聖歌 聖母のミサ固有唱
Gregorian chant, Proprium missae de Beata Maria Virgine

〈ランタンとチコーニアによる聖母ミサ・サイクル〉
 アルノルド・ド・ランタン
  入祭唱「めでたし、聖なる産みの母」、キリエ、サンクトゥス、アニュス・デイ
  Arnold de Lantins (? -1432)
  Introitus: Salve sancta parens, Kyrie, Sanctus, Agnus dei
 ヨハンネス・チコーニア
  グロリア《スピリトゥス・エト・アルメ》、クレド
  Johannes Ciconia (c.1370-1412)
  Gloria Spiritus et alme, Credo

ヨハンネス・チコーニア
 バッラータ「ああ、美しいばらよ」「涙で顔をぬらして」
 マドリガル「一匹のヒョウ」
 モテット「博士達の長/甘美な旋律で」
 Johannes Ciconia
 Ballata "O rosa bella", "Con lagreme bagnandome", Madrigal "Una panthera"
 Motet "Doctorum principem/Melodia suavissima/Vir mitis"

アントニオ・ザカラ・ダ・テラモ
 バッラータ「優しい花」 グロリア《優しい花》
 Antonio Zacara da Teramo (c.1350/60-1413/16)
 Ballata "Un fi or gentil", Gloria Fior gentil

ギヨーム・デュファイ
 モテット「ばらの花が新たに」
 Guillaume Du Fay (1397?-1474), "Nuper rosarum fl ores"

*曲目は多少変更になることもあります。ご了承ください。

◆出演
ヴォーカル・アンサンブル カペラ
superius 花井尚美
contratenor 青木洋也 望月寛之
tenor 及川豊
bassus, organetto 花井哲郎 Maestro di Cappella=音楽監督
〔賛助出演〕 vielle 上田美佐子 小野萬里

※企画協力 遠藤衣穂(音楽学)

◆チケット料金
 前売:一般4,000円 ペア7,000円  当日:一般4,500円 学生:2,500円
 ※全自由席(会員優先席あり)※学生券は、学生証を提示のうえお求めください

◆前売券取扱
 東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650(セブン-イレブンでの引取り可能)
 東京古典楽器センター 03-3952-5515
 スペース・セント・ポール 03-3941-4971(カテドラル敷地内)
 サンパウロ 03-3357-8642(四ッ谷駅前)

カペラのウェブサイトはこちら


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by fons_floris | 2012-05-03 21:38 | カペラ
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