本番近くなった、カペラの「パンジェ・リングァ」御聖体のミサの演奏会ですが、リハーサル風景をリポートいたします。
いつものことですが、計量記譜法の写本による演奏は、メンバーにかなりの集中を要求します。そんな真剣な練習中でも、マエストロは機会をとらえて冗談を言って、場を和ませています。 ![]() ラテン語の朗唱を担当する根岸さんが、「あっ、これは違うのでは」とマエストロから渡された朗唱文が違うことを指摘。「オー、マチガエマシタ」と外人風アクセントで、ひょうきんに謝った後、「これは平日のものだね。あ、そうそう火曜日の演奏会は、平日だから、こっちの文を読むんだよ」。それ聞いて焦る根岸さん。 もちろん、マエストロの冗談です。 今回は、ジョスカンの傑作ミサ曲として有名な「パンシェ・リングァ」と16世紀に作成されたオッコ写本から珍しい作者不詳の作品が演奏されます。 演奏会については、下記の花井哲郎によるメッセージをお読みください。 残席も十分ございます。皆様のご来場お待ちしております。 10月11日(月・祝)午後4時 聖アンセルモ・カトリック目黒教会 10月12日(火)午後3時 ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会・小原記念聖堂 ●詳細・問い合わせ カペラ公式サイト「ニュース&トピックス」 または 窪田 m-kubota@fonsfloris.com (フォンス・フローリス 斉藤) ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ 音楽監督・花井哲郎からのメッセージ いよいよ、ミサ《パンジェ・リングァ》です。カペラとしては10年ぶりの再演になります。 これこそジョスカンのミサの最高傑作、当時参加していなかったメンバーも、皆どこかで一度は歌ったことがある、ということで、練習にもいつも以上に気合いがこもります。 作品が緻密で、無駄がない分、演奏もいつも以上に細部に至るまで磨き上げないと、様になりません。そういう意味で、演奏家が払うべき努力もまた最高峰です。 そうした鍛錬の末、一切の囚われから解放され、無私の境地になった時に、この作品の本当の姿を再現できるのではないかと思います。 今回はまた、おそらく500年間演奏されたことはないと思われる、16世紀初頭アムステルダムに由来するオッコ写本の逸品をお聴かせします。私たちにとっても未知の曲ばかりなので、どんな響きがするのかと思っていましたが、これがなかなかの力作ですので、お楽しみに。 ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ![]()
by fons_floris
| 2010-10-08 22:00
| カペラ
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