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直前メッセージ!マショー ノートル・ダム・ミサ 花井哲郎
カペラによるマショーの練習もいよいよ最終段階を迎えています。

何度か演奏してきていて、CD 録音もしていますが、それに私自身は講座でもとりあげて受講生の皆さんとよく歌っているのですが、そのたびに、新鮮な驚きでいっぱいになります。ひょっとすると忘れっぽいだけなのかもしれませんが、それだけインパクトの強い音楽だ、ということではないかと思います。ムジカ・フィクタという変化音にいろいろな可能性があって、半音上げたり下げたり、というのは、まあいつものことなのですが、今回も録音したヴァージョンとは所々違った音になっています。

ちょっと悩んだのはキリエの演奏法で、マショーの楽譜から読み取れるのは、最初のセクションを3回、次も3回、次は2回繰り返して、最後のセクションを1回、すべてマショーの曲で演奏する、ということで、そのように録音もしています。

その結果目眩がするほど長大なキリエになるのですが、そして、それが本来の歌い方なのかもしれませんが、今回はもうひとつのオプションとしてグレゴリオ聖歌と交互に歌うことにしました。マショーが下敷きにしている聖歌の旋律を元のままで聴くことで、曲の理解も深まるし変化があってよろしいかと思いまして。録音をお持ちの方は是非比べてみてください。

今回初めて取り上げるヴィトリのモテットはとても楽しい曲です。

カペラのレパートリーは15世紀が中心ですが、うーん、14世紀もいいなあ、と思います。以前演奏したチコーニアも14世紀末、素敵な音楽でした。今後は古い方向にもレパートリーを広げていきたいと思います。

厳しい暑さが続きますが、21日海の日には目黒のアンセルモ教会にお出かけくださり、この驚きの音楽をぜひ「生で」体験してください。お待ちしています!

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ヴォーカル・アンサンブル カペラ 2013/2014シーズン定期公演

2014年7月21日(月・祝)午後4時開演
聖アンセルモ・カトリック目黒教会
(3時30分開場。40分から、音楽監督の花井哲郎による解説があります)

公演詳細、会場地図は、こちらのブログ記事をご覧ください。

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by fons_floris | 2014-07-17 11:00 | カペラ
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