ジャン・ジルの面白さ 花井哲郎
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バロック音楽というと、ドイツのバッハやイタリアのヴィヴァルディが有名ですが、フランス・バロックにも素晴らしい作曲家がいます。
よく知られているのはリュリ、クープラン、ラモーなどです。

ルイ14世、15世の時代にパリヴェルサイユ宮殿を中心に、優雅で美しい音楽がたくさん作られました。
ちょうどその頃、南フランスでもヴェルサイユの影響を受けながら音楽文化が花開いていました。




その代表的な作曲家の一人がジャン・ジルです。
アヴィニヨン近郊のタラスコン生まれで、エク・サン・プロヴァンスやトゥールーズなどで活躍しました。
残念ながら1705年に37歳という若さでなくなってしまいますが、ジルが作曲した死者のためのミサ曲「レクィエム」は大好評を博し、没後も長く演奏されていました。

18世紀のパリでコンセール・スピリテュエルという公開音楽会シリーズが行われるようになり、近代のコンサートの先駆けとなりました。
そこで繰り返し演目に取り上げられたのがこのレクィエムです。
さらには、ルイ15世や、今年没後250年を記念する作曲家ラモーの追悼行事でも演奏されました。


古楽アンサンブル コントラポントの演奏会では、当時の演奏法を再現し、また様々な古楽器を使います。

特に珍しいのは、セルパンという管楽器です。ヘビがねじ曲がったような独特の形をしています。
バロック時代に教会での演奏によく使われた楽器で、ジャン・ジルのオーケストラに独特の音色を加えてくれます。
後の時代にフランスの作曲家ベルリオーズの幻想交響曲などにも取り入れられています。

ジャン・ジルと同門の南仏の作曲家アンドレ・カンプラもレクィエムを残していて、ジルのレクィエムと並び称されます。
この2曲はレコード録音を通して日本でもだいぶ以前から愛好家の間では根強い人気がありました。

今回の演奏会では、さらにジルの宗教音楽の傑作モテットも加えて、ジャン・ジルのまた違った側面にも光を当てます。

南仏の太陽を思わせるような朗らかで明快なジルのレクィエムは、死者への弔いというよりは、遺された者たちに慰めと希望を与えてくれる名作です。

そして現代日本の私たちにとっても意義深く、また誰もが心から楽しめる音楽であることは間違いありません。
実演される機会の少ないこれらの作品を、バロック音楽の実力派スペシャリスト集団の生演奏で聴ける、貴重な公演です。

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古楽アンサンブル コントラポント定期公演
南仏バロックの巨匠ジャン・ジル

2014年6月6日(金)午後7時15分開演(6時45分開場)
カトリック関口教会 東京カテドラル聖マリア大聖堂


ジャン・ジル 死者のミサ(レクィエム)、「あなたを愛します、主よ」
Jean Gilles (1668-1705), Messe des morts/Diligam te, Domine


指揮  花井哲郎

独唱
ソプラノ dessus:花井尚美
アルト haute-contre:中嶋克彦
テノール taille:大久保亮
バス basse:春日保人

管弦楽
ヴァイオリン・ヴィオラ violons:小野萬里 大西律子 長岡聡季 丹沢広樹 阿部まりこ 上田美佐子 深沢美奈
バス・ド・ヴィオロン basse de violon:十代田光子 西澤央子
リコーダー flûtes à bec:太田光子 辺保陽一
オーボエ hautbois:尾崎温子
ファゴット basson:鈴木禎
セルパン serpent:橋本晋哉
テオルボ théorbe:金子浩
オルガン orgue:上尾直毅

合唱隊
ソプラノ dessus:鏑木綾 金成佳枝 神山直子 田村幸代
アルト hautes-contre:青木美桜 金沢青児 佐藤
テノール tailles:富本泰成 中村康紀 沼田臣矢
バリトン basses-tailles:櫻井元希 渡辺研一郎
バス basses:西久保孝弘 松井永太郎


チケット
 前売:一般5,000円 ペア9,000円
 当日:一般5,500円 学生2,500円

前売券取扱: 
 東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650(セブン-イレブンでの引き取り可能)
 東京古典楽器センター 03-3952-5515
 野上書店(「目白」駅前・店頭での直接販売のみ)
 スペース・セント・ポール(東京カテドラル内)03-3941-4971
 サンパウロ(「四谷」駅前)03-3357-8642

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ご来場お待ちしております!

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by fons_floris | 2014-04-30 14:00 | コントラポント
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